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【徹底解説】スレート屋根の年代ごとに、おススメな工事方法をご紹介します

こんにちは♪街のリフォーム屋さんです。
本日のテーマは『【徹底解説】スレート屋根の年代ごとに、おススメな工事方法をご紹介します』です!

以下のような悩みがある方はぜひこのコラムを参考にして下さい。

・スレート屋根の塗装を検討している方
・業者から そもそも塗装ができないと言われた…
・スレート屋根の雨漏りが心配な方

すぐにでもお見積り依頼されたい方はお気軽にご連絡ください!もちろん相見積もり歓迎です♪

スレート屋根は日本の戸建て住宅において非常に多く使用されています。「スレート屋根」と一口に言っても、実はいくつかの種類があり、製造年代によってメンテナンス方法が異なるため、適切な対応が必要です。

残念ながら、スレート屋根の工事においては、誤った方法で施工されているケースが少なくありません。そして、多くの方がそのことに気づいていないのです。だからこそ、私はこのコラムを通じて、スレート屋根で後悔する方を一人でも減らしたいと強く願っています。

スレート屋根の基本

スレート屋根とは

スレート屋根には大きく2種類あります。
一つは天然石を使った「天然スレート」、もう一つが一般家庭に多く使われる「化粧スレート(人工スレート)」です。

天然スレートは東京駅などの歴史的建造物にも使われており、高級感がありますが非常に高価です。
一般的に住宅に使われているのはセメントを主成分とした「化粧スレート」で、厚さ約5mm、1㎡あたり約20kgと軽量で施工性にも優れています。

構造

屋根の内部構造は、一番下にある「野地板」という下地の上に、「ルーフィングシート」という防水シートが敷かれています。実はこのルーフィングシートが、一次的な防水の役割を担っているんです。そして、その上に二次防水として、スレート屋根が重ねられています。

屋根の内部構造
屋根の内部構造

参照:【押さえておくべき!】屋根の構造は知っていますか?

スレート屋根のよくある誤解

❌ 誤解1:スレート屋根を塗装すれば雨漏りは防げる
実は、これは大きな誤解です。スレート屋根の防水機能は「ルーフィングシート(防水シート)」が担っており、スレート材自体は二次的な防水要素にすぎません。
スレート屋根の塗装の第一の目的は、「美観の維持」であり、塗装によって雨漏りがなくなるわけではないということです。
むしろ、不適切な塗装は通気性を阻害し、内部に浸入した水分を滞留させ、雨漏りを悪化させる可能性があります。スレート材の種類によっては塗装が推奨されない場合もあります。

❌ 誤解2:割れたスレート材はすぐに雨漏りする
スレートが割れても、ルーフィングシートが敷いてある為、すぐに雨漏りが起きるとは限りません。飛び込み営業などの「今すぐ修理が必要!」という煽りには注意しましょう。

ルーフィングシート
ルーフィングシート

世代別の施工方法

さきほどお話したように、スレート屋根には、主に三つの種類があります。そして、その種類によって耐久性も異なってくるのです。

第一世代(アスベスト含有スレート)

✅状態:劣化が激しいことが多い
✅対応:状態次第で塗装、カバー工法 or 葺き替え推奨

最初に登場した第一世代のスレートは、築30年以上経っていることが多く、メンテナンスとしては2回目、3回目の塗装となるケースが多いでしょう。初めて塗装するという方は、むしろ稀かもしれません。

この世代のスレート屋根を塗装する際には、「縁切り」という作業が非常に重要になります。縁切りとは、タスペーサーという器具を取り付けたり、「カッター」と呼ばれる工具でスレートとスレートの間に隙間を作ったりする作業のことです。縁切りを怠ると、塗膜でスレート同士の隙間が塞がってしまい雨漏りの原因になることがあります。

施工後(タスペーサー取付)
施工後(タスペーサー取付)

2回目、3回目の塗装では、スレートとスレートの隙間が埋まりやすいため、必ず縁切りを行ってください。訪問業者や安さ重視の業者は縁切りをしないところが多いので注意が必要です。

縁切りできていないスレート
縁切りできていないスレート

ただし、塗装はあくまで表面的なメンテナンスであり、内部のルーフィングシートはそのままです。この点を忘れてはいけません。
軒天や野地板に雨染みがないかチェックすることが大切です。

ですから、工事方法の選択肢としては、予算に余裕がある方には、理想的な工事としてカバー工法や葺き替えをおすすめします。特に、雨漏りが心配な場合は、塗装ではなく、カバー工法や葺き替えを検討すべきでしょう。それが、最も安心できる確実な方法と言えます。

第二世代 (ノンアスベスト初期型)

✅状態:見た目は普通でも内部劣化が進んでいる可能性あり
✅対応:多くは塗装不可。カバー工法・葺き替えを推奨
次に、第二世代のスレート屋根、いわゆる「ノンアスベストのスレート屋根」についてですが、これに関しては、もう選択肢はほぼ二択と言えるでしょう。カバー工法か葺き替えか、どちらかの工事方法を選ぶことになります。なぜなら、この世代のスレートは、強度や耐久性に課題がある場合が多く、すでにかなり劣化が進んでおり、ボロボロになっているケースがほとんどだからです。2000年頃からアスベスト入りの建材が禁止された2004年までのスレート屋根ですが、まさにノンアスベスト材への移行期でした。

よく見られるのが、軒先の下に屋根材がたくさん落ちているという状況です。

塗装による延命は困難であり、カバー工法または葺き替えが適切な対策となります。カバー工法は、既存のスレートの上に新たな屋根材を設置する方法であり、葺き替えは既存の屋根材とルーフィングシートを撤去し、全面的に改修する方法です。

参照:屋根塗装ができない?!問題多発のノンアスベスト屋根とは!

第三世代(改良型ノンアスベスト)

塗装後のスレート
塗装後のスレート

✅状態:築15年前後が目安。比較的新しい
✅対応:塗装が有効
アスベストを含有しない第三世代のスレートは、耐久性が向上しており、築15年前後であれば、適切な塗装を行うことで長期的な維持が可能です。初めての塗装となるケースが多いため、下塗りを2回行うなど、合計4回塗りの丁寧な施工が重要です。セメント系の素材は塗料の吸い込みが激しいため、下塗りをしっかりと行うことで、塗膜の密着性を高め、耐久性を向上させることができます。
もちろん、将来的なメンテナンスの手間を減らしたい場合や、屋根の意匠を一新したい場合には、カバー工法や葺き替えを選択することも可能です。

それぞれの工事の金額感や耐久性

対応方法 費用感 耐久性 雨漏り対策
塗装 ◎(安価) △(10年前後) ×
カバー工法 ◎(20〜30年)
葺き替え △(高額) ◎(30年〜)

塗装:劣化が軽度で、雨漏りの心配がない場合に限る。予算が限られている方にもおすすめ。
カバー工法:既存屋根の上に新しい屋根をかぶせる方法。雨漏りリスクがある、または既存屋根が劣化している場合に有効。
葺き替え:最も費用はかかるが、ルーフィングも含めて全交換できるため、安心度は高い。

「スレート塗装しなくていいです」という方への注意点

最近では、「塗装しなくてもいい」という情報をインターネットなどで見かけて、そのように判断される方もいます。
確かに、劣化が軽度な場合や、そもそも塗装が適さないスレート材も存在します。
しかし!ここ東北地方では、塗装をしないことによって発生する“特有の不具合”があります。
それが、「凍害(とうがい)」です。

寒冷地では、未塗装のスレート表面に水分が染み込み、それが冬季に凍結・膨張することでスレートが割れたり剥離するリスクが高まります。つまり、東北地方のような寒さの厳しい地域では、“塗装による表面保護”が非常に重要になるのです。

まとめ

今回のコラムでは、スレート屋根の基本的な知識から、メンテナンスの注意点、そして具体的な工事方法まで、幅広く解説してきました。塗装を検討する際には、縁切りの必要性を確認し、信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。また、雨漏りの兆候を見逃さず、早期に対処することで、建物の寿命を延ばすことができます。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました☺次回もお楽しみに♪

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